盆ボヤージュ弁当

盆ボヤージュ弁当

 

お盆が終わりましたが、皆さんはどう過ごされましたか?

今年の夏は家でゆっくりされていた方が多いかと思います。

お墓参りに行って、仏壇にお花やご飯などお供えしてご先祖さまをお迎えする。

家族を想い、家族と共に過ごす、そんなお盆を過ごされましたか。

 

今回は@yukaikexさんのお盆のお膳とお弁当を紹介します。

お盆の間はご先祖さまのために、食事を用意します。小さな食器セットに、肉や魚、匂いの強いものを使わない精進料理を盛り付けたお供えです。

@yukaikexさんは、お盆のお膳を亡くなったご両親のために毎年作られています。

8月13日から16日にかけてこのお膳を作られているそうです。

基本的なおばんざいから、ご両親が好きでよく食べていたものを取り入れて、自分流にアレンジしたものを自らも楽しんで作っておられます。

 

 

まずは基本的なおばんざいを入れたお膳。

シンプルなようで、野菜の飾り切り、色合いなど細部へのこだわりに愛情が込もっていますね。

 

 

そして、こちらは現代風に。

鮮やかなトマトやパスタなど気分もウキウキしてくるようなお膳。

ご先祖さまも今日はどんなお膳が出てくるのか楽しみにしているんじゃないでしょうか。

おつゆにも野菜がたくさん入っていて、夏の栄養がたっぷりです。

 

そして、こちらは大きなひろうすが入ったお膳。

こちらはお母さんがよく買いに行っていた豆腐屋で購入したもの。

思い出の場所で買ったものだから、お母さんもすぐに分かるでしょうね。

「ひろうすは、ここじゃないと、、」と言っておられるのではないでしょうか。

お漬物は千鳥の形に切られたものがかわいい。

精進料理がお膳のベースではあるものの、とてもボリュームがあってこれを食べたらお腹がいっぱいになりそう。

一つ一つが丁寧に作られているから目で見て楽しい。

 

さて、こちらはうなぎ、、ではなくて、「うなぎもどき」。

お父さんが大好きだったうなぎを、肉食は苦手なお母さんの好みに合わせてうなぎもどきに。

お父さんも見た目に騙されて、好物のうなぎを頬張っていることでしょう。

うなぎもどきは、どうやって作っているのか尋ねてみました。

刻んだゴボウ、茹でて潰した小芋、水切りしたお豆腐をペースト状にして、焼き海苔の上に乗せて、うなぎの形に。それを油であげてタレを塗っているそうです。すごい手が込んでいますね。

 

 

 

この「うなぎもどき」を入れたのり弁がこちら。

あの世へ戻る旅路で食べて欲しい、そんな願いを込めながら最後はお膳ではなくお弁当を作られています。

 

 

名付けて「盆ボヤージュ弁当」!

フランス語の「Bon voyage 良い旅を!」の意味を込めて「盆ボヤージュ!」

 

このお弁当、よく見ると下には大文字と舟形の送り火をイメージしたものが。

海苔の下に野菜人参シートを敷き火が灯っているように見せています。

海苔ご飯の上にいろんなおかずをのっけ弁風に仕上げています。

 お膳だけではなく、帰りのことも考えているなんて粋ではありませんか。

 

お盆のお膳は各家庭のそれぞれの定番やかたちがあると思います。

 家族への愛が込もった料理って本当に素敵。

@yukaikexさんのお盆のお膳は、この期間を家族と大切に過ごしたい、そんな想いが伝わってきます。

来年はおはぎも作りたいと既に計画中。 

来年のお盆も楽しみです。

 

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