『Food Samouraï (フード侍)』— パリの星付きシェフが京都のBento&coへ。9月30日よりDisney+で配信

『Food Samouraï (フード侍)』— パリの星付きシェフが京都のBento&coへ。9月30日よりDisney+で配信

2026年9月30日、Disney+でドキュメンタリーシリーズ『Food Samouraï』の配信が始まります。フランス人シェフ、モリー・サッコ氏の初めての日本旅を追った全6話。その第1話に、私たちのBento&co京都店が登場します。撮影の舞台裏を、Bento&co創業者のベルトラン・トマがお伝えします。



モリー・サッコとは、そして『Food Samouraï (フード侍)』とは

日本では、まだ馴染みの薄い名前かもしれません。

モリー・サッコ(Mory Sacko)氏は、パリのミシュラン一つ星レストラン「MoSuke(モスケ)」を率いるオーナーシェフです。フランスの人気料理番組『Top Chef』で一躍その名を知られるようになり、フランス料理の技法に西アフリカの味と日本の食材を掛け合わせた、独自の料理をつくり続けてきました。2021年からは、フランスの公共放送France Télévisionsで料理番組『Cuisine ouverte』の司会も務めています。

そんなサッコ氏が、人生で初めて日本を訪れます。それが、このシリーズです。

全6話からなる本シリーズは、Disney+で独占配信。監督はエリック・ヌボー氏、製作はEagles Team Entertainment。サッコ氏と旅を共にするのは、パティシエであり、サッコ氏の相棒でもあるテオ・スグレタン氏です。

 

今回のテーマは「弁当を探す旅」です。

軸となるのは、日本の伝統が説く地・水・火・風・空の五つの要素を料理で表現し、それらを一つの箱の中に収めること。最終話の舞台は大阪。屋台で100個の弁当を人々に振る舞います。

そこへ至る旅の途中には、職人との出会い、市場での発見、さまざまな料理との出会いや試食があります。マンガや映画、本を通してずっと日本に憧れてきたサッコ氏が、人生で初めて実際にこの国を訪れる。その発見の過程が、日本、フランス、そして西アフリカの味が出会う料理へとつながっていきます。

ピエール・ガニエール氏、フードジャーナリストの増井千尋氏、俳優のオマール・シー氏も出演し、それぞれの視点からサッコ氏の旅に彩りを添えています。公式発表でも、この3名の出演が紹介されています。

配信開始:2026年9月30日(水)/全6話一挙配信(Disney+)

 

始まりは2023年、一通のメールでした

話は、配信のずっと前にさかのぼります。

2023年、企画を進めていた制作会社から連絡がありました。フランス人シェフと日本でドキュメンタリーを撮影する。テーマは「弁当」。ついては、京都で撮影に協力してくれるお店を探している、と。

その時点では、まだ番組名も決まっていませんでした。

余談ですが、当初のタイトルは『Chef Bento』でした。 最終的に『Food Samouraï』が採用されたのですが、私は個人的には最初の案が気に入っていました。もっとも、関係者なので公平な判断ができる立場ではありませんが。

撮影自体は、意外なほど早く進みました。2023年春、京都で数日間にわたって撮影が行われ、店内にはカメラが入り、膨大な量の映像が撮影されました。

そして、そこからは沈黙です。

1年、2年、3年。

映像の世界では、撮影が終わってから、素材が編集され、完成し、そして世界配信の枠に載るまでに、非常に長い時間がかかることがあります。今回、そのことを身をもって実感しました。

撮影から配信まで、3年以上。

ようやく予告編が公開され、配信開始を目前にした今、改めて感慨深いものがあります。

(本記事は2026年9月9日に執筆)

 

京都のBento&coで ― 箱を選ぶという時間


2023年春、錦市場での撮影。今回のシーンの多くは編集でカットされたようです。それも含めて、撮影というものなのだと思います。

京都に着いたサッコ氏に課されていたのは、明確な課題でした。弁当をつくること。そのためには、まず箱が必要です。

そこで、Bento&coの出番です。

京都店で、良い弁当箱とは何かをじっくりお話ししました。比率、仕切り、素材。曲げわっぱと漆塗りの違い。そして、日本の弁当箱には、「何を詰めるか」から逆算して設計するという考え方があること。

最終話まで彼と共に旅をすることになる箱を、この時お渡ししました。

印象に残っているのは、彼の好奇心の深さです。

日本を「絵になる背景」として消費するタイプでは、まったくありません。マンガや料理を通して長年日本文化に触れてきた人が、実際に日本を訪れ、目の前にあるものや所作の理由を理解しようとする。そんな姿勢で、具体的な質問を次々と投げかけてくれました。

その姿を見ていると、星の有無にかかわらず、多くのシェフが京都を訪れる理由も少し分かるような気がしました。料理を学ぶため。そして、自分の好奇心を満たすため。

サッコ氏との時間は、私たちにとっても、改めて「弁当箱とは何なのか」を考える機会になりました。

 

錦市場での二つの記憶

錦市場でも撮影が行われました。「京の台所」と呼ばれる、約400メートルのあの通りです。

今でも鮮明に覚えていることが、二つあります。

一つは、湯葉

オリーブオイルをほんの少し垂らして、その場でいただきました。それだけのシンプルな食べ方でした。

湯葉は豆腐づくりの副産物として捉えられがちですが、実際には京料理を支える食材の一つです。そして、この繊細な味わいは、つくられる場所の近くでなければ、なかなか味わうことができません。

フランスから来たシェフに京都の食を一皿で伝えるとしたら、あれ以上のものはなかったのではないかと思います。

もう一つは、生わさびです。

まだみずみずしい根をいくつか買いました。そしてサッコ氏は、それを弁当のチョコレートのデザートに使ったのです。

辛さそのものよりも、その組み合わせの妙を、私はよく覚えています。

そこにある食材から、私たちが思いもしなかった組み合わせを見つけ出す。シェフというのは、そういう仕事なのだと改めて思わされました。

聞くところによると、このあたりのシーンは、完成した番組ではかなり短く編集されたようです。一つの国を全6話に収めるのですから、どこかを削らざるを得ません。

それでも、私たちの手元には、当時の写真と、湯葉の味の記憶、そして「わさびをチョコレートに合わせた」という忘れられない話が残っています。

 

第6話 ― 道頓堀の屋台で、100個の弁当


道頓堀の川沿いに設営された屋台。ネオンに囲まれた、大阪らしい光景です。

旅の終着点は大阪。第6話、シリーズの最終話です。

サコ氏は道頓堀のど真ん中、ネオンの下に屋台を構えます。そして、通りを行き交う人々に100個の弁当を振る舞いました。

京都の私たちの店を出た箱が、星付きシェフの手で料理を詰められ、大阪の街を行き交う人々に手渡されている。

そんな場面を、事業計画書に書くことはできません。会社を始めたとき、こんな未来になるなんて想像もしていませんでした。

でも、Bento&coを続けてきたからこそ見ることのできた、忘れられない光景でした。

 

このシリーズが、私たちにとって意味を持つ理由

2年後、Bento&coは創業20年を迎えます。

その間ずっと、私たちは一つの考えを大切にしてきました。

弁当箱は、単なるランチボックスではない。食事を組み立てるための思考の道具であり、日本文化の一部である。

器が形式を決め、形式が構成を決め、構成が均衡を生む。

その考え方を世界に伝えることが、私たちの仕事です。

これまで私たちは、記事を書き、商品を紹介し、その一つひとつを繰り返し説明してきました。

それと同じことに、フランスで活躍するシェフが日本を旅し、料理を通してたどり着いていく。そして、その姿が複数の国で配信される。

自分たちが何年もかけて伝えてきたことが、思いがけない形で、そして一気に広がっていくような感覚があります。

そして正直なところ。

2008年11月、京都のアパートの一室から、ブログと数個の弁当箱で始めたBento&coにとって、世界配信のドキュメンタリーに自分たちの店が映るというのは、今でも少し現実味のない出来事です。

嬉しいという言葉だけでは、少し足りない。

長く続けてきたことが、思いもよらない場所につながっていく。そのことを、今、静かに実感しています。

 

番組に登場するBento&coの商品

「番組に映っていたあの弁当箱が欲しい」という方へ。

番組内で実際に使用されたモデルをはじめ、画面には登場していないものの、撮影後にサッコ氏が自身の厨房へ持ち帰った弁当箱もあわせてご紹介します。

千歳 鉄 木柄玉子焼 14×18cm

千歳 鉄 木柄玉子焼 14×18cm

¥3,300

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桧 押し寿司型 五つ切り

桧 押し寿司型 五つ切り

¥1,705

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野菜抜き型 小 6PCS

野菜抜き型 小 6PCS

¥605

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よくあるご質問

『Food Samouraï』の配信はいつですか?
2026年9月30日、Disney+にて独占配信。全6話が一挙に公開されます。

全何話ですか?
全6話です。第1話に京都、最終話に大阪が登場します。

どこで観られますか?
配信はDisney+の独占です。将来的にテレビでの放送があることを期待しています。

言語は?
フランスの制作会社による作品のため、オリジナル音声はフランス語です。字幕・吹替の対応は、お住まいの地域のDisney+でご確認ください。

誰が出演していますか?
モリ・サコ氏とテオ・スグレタン氏。ピエール・ガニエール氏、増井千尋氏、オマール・シー氏も出演します。そして、日本各地の生産者、職人、漁師の方々。

Bento&coはどの回に出ますか?
主に第1話、京都のシーンです。お渡しした箱はその後も登場し、大阪の最終話まで旅を続けます。

京都の店舗はどこにありますか?
京都市中心部です。オンラインストアからは100か国以上へ発送しています。


京都店舗について

 

関連リンク

シリーズ発表の記事(Disneyphile/フランス語)

海外での報道(Deadline/英語)

京都店舗について

 

9月30日、Disney+にて。

この番組をきっかけに、お彡当を始めてみようと思った方へ。

そのために、私たちはもうすけ20年、ここにいます。

— ベルトラン・トマ

 

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